昨年度までは、開発系SEとして各プロジェクトを担当してきましたが、今年度よりマネージャー(グループ長補佐)として課のマネジメント業務に従事しています。今までのような担当としてのものの見方や活動に加え、メンバーとともに課の目標を達成する責任を担い、チームで行う楽しさと、マネージャーの責任というプレッシャーを受けながらも非常にやりがいのある仕事だと感じています。
最初の転機は4年目で経験した他社との協業プロジェクトです。協業先のマネージャーと共に仕事をするという体験を通じて、視点の違うものの見方や業務の進め方を学びました。プロジェクトの成功という共通した目標の達成のために、様々な考えを持つメンバーを取りまとめ、スムーズな進行を実現するのがマネージャーの役割であり、そこには周囲とのコミュニケーションが欠かせないということを実感しました。
その後、外資系メーカーの印刷ソリューション製品の立ち上げメンバーとして、技術トレーニングのために2ヵ月間の米国出張も経験しました。この2つの新しい仕事に巡り合ったことが、自分のSEとしてのキャリアの大きなターニングポイントであり、現在のステップアップのためには不可欠だったのだろうと思います。KELを外から見る機会をもてたことが、仕事の視野を広げる上で貴重な体験でした。知識や技術を習得出来たのはもちろんですが、新たな人間関係や、多様な考え方、ものの見方を体感したことは、今日の業務に活かされています。今後もチャンスがあれば、海外や東京以外の国内拠点の勤務を経験してみたいですね。
課のメンバーを取りまとめ指導する立場となり、体調管理や休日の過ごし方など、自己管理にも気を使うようになりました。また、人材育成という大役もあり、どのように指導すれば優れたSEを輩出出来るかということも、日々の課題として考えています。
KELの人材育成はひとことでいえば「現場主義」です。メーカー系では入社後5年間は技術習得に専念する企業もあるようですが、KELは配属されて間もなくお客様との商談に同行し、実際のプロジェクトのシステム構築作業に当たるなど、現場で仕事を覚えていきます。また、私自身がそうであったように、2年目以降は可能な限りプロジェクトのメイン担当として、お客様と直に接する機会を持つべきと考えています。KELのビジネスの原資はお客様からいただいているということを体験することが大切だと思うからです。お客様が何に困っているのか、なぜそうしたいのかを直接聞き、自分が解決しようという意識を持てば、自ずと働き方も変わってくると思います。
メーカーではなく商社系のITベンダーとして、お客様、社内、メーカーの方と円滑なコミュニケーションを行えるSEであること。お客様の要望を正しく正確に理解し、最適なソリューションを提案出来るSEであること。それがKELらしいSEの姿であり、そういう人材を育てていきたいと考えています。
最初の頃は、仕事とプライベートはしっかりと線を引かなくては!とか、ON、OFFを切り替えなくては!と思っていましたが、今はそういう考え方はしていません。無理にでも休もうと思うことが、むしろストレスになるようなので(笑)。仕事もプライベートも生活時間の中にあるものなので、切り替えるとかは考えずに、その時やりたいことを一生懸命やろうという意識でいます。仕事がひと区切りついた時に、ゴルフの練習や自転車で家の周辺をブラブラするのが何よりの気分転換です。
様々なメーカーの優れた技術を組み合わせ、お客様にサービスを提案・提供したいという考えから、メーカー系ではなく独立系のSI企業であるKELへ入社。現在はマネージャーとして15名のSEを束ね、課員のプロジェクトの進捗を管理する。
実は、学生時代にホテルマンを目指していたこともあり、人の役に立ったと実感出来る仕事に就きたいと思っていました。そのため「ありがとう」「助かったよ」など、感謝を伝えてくれるお客様の何気ないけれど気持ちのこもったひとことが、一番うれしいです。